家を建てる前に行う「地鎮祭」。
多くの方にとって、人生に1度経験するかしないかの式典です。
地鎮祭とは何のためにするものなのか?を私自身ブログを書きながら初心に帰りつつご紹介しようと思います。
地鎮祭(じちんさい)とは
土木工事や建築工事を行う際、工事が無事に終わるように神主さんを招いて安全祈願する儀式のことです。
その土地を守る氏神様に土地を利用させてもらう許可を得て、工事の安全を祈願するという意味があるようです。
しかし、地鎮祭は必ずしも行う必要はなく。地鎮祭を行うか行わないかは施主(お客様)の判断で決められます。
地鎮祭の流れを調べてみました。
1,手水(てみず・ちょうみず)手で両手を洗い心身を浄める
2,修祓(しゅばつ)祭壇や参列者を祓い清める
3,降神(こうしん)祭壇に神様を迎える
4,献饌(けんせん)神様にお供え物を食していただく
5,祝詞奏上(のりとそうじょう)神様への報告、工事の安全を祈願し祝辞を読む
6、四方祓い(しほうはらい)米・塩をまいて土地をお祓いする
7,地鎮(じちん)鍬入れや鎮め物を埋める
8,玉串拝礼(たまぐしはいれい)神前に玉串を捧げる
9、撤饌(てっせん)お供え物を下げる
10,昇神(しょうじん)神様をお送りする
11,直会(なおらい)神酒で乾杯する
が当日の流れです。
日本は自然に神様が宿ると考えている文化があるので日本らしい風習ですね。
海外でも同様に、その土地の考え方に沿った地鎮祭みたいなものがあるようです。
費用については一般的には総額10万円ほどになります。
内訳は
神主さんへ2~5万円。お車で来る場合は別途お車代5,000円~1万円
お供え物が1万円前後
その他、近隣の方へお渡しする粗品が2,000~3,000円程度。
地鎮祭に向けての準備は?
①まずは参加者を決めます。
一般的には
施主(お客様)、神主、設計者、棟梁、現場監督等
②次に日程の調整
一般的には、縁起の良い大安・先勝・友引の牛の刻(11時~13時)に行うことが望ましいとされています。
一方で、仏滅・先負、建築に関する凶日とされる三隣亡(さんりんぼう)にあたる日は避けつつ
家族や神主、建築会社など関係者全員のスケジュールを合わせるのは難しい場合があるので無理せず調整する事が必要です。
③神主さんのスケジュールを確保する
神主への依頼は建築会社が行ってくれることが多いです。
家を建てる土地の氏神神社に頼むことが一般的ですが、建築会社がよく依頼している神主に頼むこともあるため、建築会社と相談の上決めると良さそうです。
氏神神社がわからない場合は、各都道府県の神社庁に問い合わせで確認できるみたいですね。
④お供え物やお礼を用意する
地鎮祭の儀式で使用する祭壇や榊、竹、鍬、砂などは、建築会社や神社が用意してくれます。
お供え物や神主へのお礼の初穂料、近隣の方への手土産は、ご自分で用意する必要があるようです。
お供え物は、米・酒・塩・水をそれぞれ一合、神酒(一升瓶2本・のし紙付き)、海の幸(尾頭付きの鯛、こんぶやするめなどの乾きもの)、新鮮な野菜と果物をそれぞれ3種類ほど用意するのが一般的みたいです。
建築工事が始まると、騒音や工事車両の移動で近隣の方に迷惑をかけることがあるため、建築会社の担当者や現場監督と一緒に挨拶回りをします。
その際に渡すお菓子やタオルなどの手土産も事前に用意する必要があります。
これが先程の内訳の近隣の方への粗品です。
別荘地に関してはそもそも定住をされていない事が多々ある為、近隣の方への粗品は必要ない場合が多いですが
別荘地以外の定住地だと粗品が必要なケースも多いです。
前回のブログに書いた、別荘地への移住のメリット【近隣の干渉がほとんど無い】事がここでも繋がって来ます^^
以上が地鎮祭をする為の準備や流れです。
お施主様がここに家を建てたいと思った土地は、必ずご縁が存在していると思います。
その土地に対して神主さんを招き氏神様にご挨拶をするのは日本人の敬う心そのままですね^^
無事に工事が終わり、その場所に住まわせてもらう。
その土地を大切にし、敬意を持ってご挨拶という行為が地鎮祭という形で行われて、改めて日本の敬う心というのは素敵な事だなと感じました^^